『康生』って、どういう意味?
2018.06.01
名古屋営業所の管理している岡崎市にあるマンションの一つは『シャンボール康生』といいます。
『康生』と聞いて何を連想しますか?勘のいい人は、徳川家康を想像するでしょう。そうです、『康生』とは家康が生まれたところという意味で、家康が生まれた岡崎城がすぐ近くにあります。
徳川家康は愛知県生まれの戦国時代の三英傑の一人ですが、地味な性格、凡将とみなされることがあり、他の織田信長、豊臣秀吉と比べてあまり人気がないように思われます。
「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」からも窺えるように、家康の忍耐強さは、「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」(信長)の強引さ、「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」(秀吉)の積極性に比べて一見華やかさが感じられません。
しかしながら、二百六十年余の長きに亘る江戸時代の礎を築いた徳川家康は、人心掌握に長けた人物であったようです。
諸大名が集まった中で秀吉が家康に「徳川殿にはどのような宝がおありか」と尋ねた際、家康が「某(それがし)は三河の田舎武士ゆえ、人に自慢できる宝は持ち合わせません。ただし、私のためなら命を捨てるたくさんの家来を持っています」と答えたというエピソードがあるように、「家臣こそわが宝」と常に言っていた家康は、組織のトップに立つリーダーであったことは間違いありません。
最後に、有名な家康の言葉を紹介します。
『人の一生は重き荷を負うて
遠き道を行くがごとし
急ぐべからず
不自由を常と思えば不足なし
こころに望みおこらば
困窮したるときを思い出すべし』(家康遺訓より)