★★★ ある防災の取組みについて ★★★
2018.05.01
今年3月、内閣府主催の地区防災フォーラムが開催され、モデル地区の活動状況報告の他、全国から2つのマンション(管理組合)が取り上げられ、その取組みが紹介されました。
その取り上げられたマンションの一つが仙台市にある「シャンボール第2荒町」で、築35年を超えた当社の管理物件です。仙台市の防災マニュアル作成にあたり「モデル管理組合」にもなったマンションで、杜の都防災向上マンション認定制度:最高位の六つ★認定を受けております。
このマンションが防災に力を入れることになったのは、今から14年前の平成16年でした。周期的に発生する宮城県沖地震に備え、理事会が主体となり「防災・防犯部会」を立ち上げ、[年2回の防災訓練]、[防災用品の購入]、[防災倉庫の設置]、[食料品の備蓄]、[広報紙による啓蒙]等の活動を開始。その7年後に東日本大震災が発生したのですが、ライフラインが全てストップした非常事態の中、毎年行ってきた防災訓練の成果が見事に発揮され、居住者が自発的に行動・連携をとり、震災発生から約1時間で敷地内に2つのテントが設営され、炊き出しの準備が始まったそうです。
今年も4月に春の自主防災訓練が開催されました。一般的訓練の他、[避難所(テント)設営]、[救護・避難・搬送][消火栓ホースによる放水][雑水貯水槽の揚水(トイレ用)][発電機によるテレビ視聴][備蓄食料の炊き出し]そして[炊き出し保存食の試食・参加者の親睦]等を約2時間で行いました。このように充実した訓練を年に2回も継続してきたことが震災時に居住者の団結を生み、大きな成果が上げられたのでしょう!
建物と共に高齢者の方が多くなりましたが、高齢の方が毎回訓練に参加し、各自役割を担って行動する姿は誇らしく見え、次の世代がしっかり引き継がねばと思わせてくれています。