『御朱印』
2017.08.01
さて、近年若い女性達の間でブームとなっているものに、歴女、スー女、日本刀女子、カープ女子等々と呼ばれている物があるそうだ。歴女?スー女?なにそれ???とお思いの方、ちなみに歴女とは歴史好き又は歴史通の女子、スー女とは相撲好き女子の事を言うのだそうだ。
ひと昔前までは女性が好まない分野であったはずなのに・・・。
昨年の事である。テレビのとある情報番組で御朱印を紹介するコーナーがあった。これも又若い女性達の間でのブームの一つだそうだ。御朱印の起源には諸説あるが、元々は社寺に写経を納めた際の受領印であったとする説が有力とされている。今では納経をしなくても授与頂ける社寺がほとんどで、参拝の証である事に違いは無い。又集印する為の専用の帳面を御朱印帳と呼ぶと言う事であった。
神社仏閣に行っても参拝し、おみくじを引いて一喜一憂し、終わる。と言うのが常であったので、思い立ったが吉日。番組を見終えたその足で、そのまま御朱印を頂くべく行動を起こした。向かった先は奈良、東大寺。まずは大仏様にご挨拶。参拝の後、はやる気持ちを抑えつつ御朱印所へまっしぐら。しかしここで困った。御朱印帳が大小2種類あるではないか~。どちらがいいのか分からない。体裁など構ってられないわい。と前に並んでいた若い女性にどちらの御朱印帳がいいのでしょうか?と尋ねてみた。すると『ワタシハ、チイサイホウナノデ、ツギワ、オオキイホウニシヨウトオモテマス』と片言の日本語。若い女性が神社仏閣に興味を示すだけでも驚きだったのに、てっきり日本人だと思い、尋ねた女性が外国人であった事に二度驚いた。
御朱印は社寺の僧侶、神職、氏子等が押印し墨書で書いて下さる=(イコール)年配の男性。と勝手に決めつけていたのだが、目の前に現れた方は年配でも無く、男性でも無く、何と大学生位の若い女性であった。初めは驚きを隠せなかったが、そのお嬢さんの筆先から現れた、流れる様な筆さばきの後には、息を飲む美しい文字がそこにあった。
この様に御朱印デビューは驚きの連続となった訳であるが、これから先、御朱印が一つずつ増えて行く事も楽しみの一つに、たくさんの神社仏閣に参拝したいと思う。但し、御朱印を頂くにあたって、やってはいけない事が色々とある様なので、マナーはしっかり守らねば。であるが。