ひな祭り
2017.03.01
ひな祭りは、五節句(「人日」「上巳」「端午」「七夕」「重陽」)の一つにあたり、女の子がいる家では毎年この時期に、ひな人形を飾り、ちらし寿司やハマグリのお吸い物を食べて女の子の健やかな成長を願う伝統行事です。
その起源は、女の子の身に降りかかる災難を、生年月日を書いた紙の人形(ひとがた)にうつし、川に流していました。現在も、「流しびな」の行事として、春の訪れを告げる隅田川の風物行事となっています。
その由来にちなんで、お供え物も、厄除けや邪気を祓う効果があるとされているものが供えられています。
「桃の花」は厄除けの効果があると言われています。
三人官女が持っている「白酒」も体の邪気を祓うと考えられています。
また白酒を供えるのは、桃の花の桃色なので、紅白でおめでたいからという伝えもあります。
「草餅」は薬草としても知られるよもぎには、邪気を祓う効果があるとされてきたため、ひな祭りが女の子の健康と成長を願う行事であることから、供えられるようになりました。
ひな祭りが終わり、ひな人形をかたづけるに際して、早く仕舞わないと「婚期が遅れる」という言い伝えを耳にします。季節の節目が変わっても、だらだら出しっぱなしにすることへの戒めの意味なのでしょうか?